実は、岩倉に8年以上住んでいて、こちらのご住職のお寺へは、一人で来れなかった。いつも車の横に乗せてもらうか、子供を横に乗せて道案内をしてもらわないと民生委員の資料やお届け物ができなかった。今回取材という事で、歩いてみて始めて場所の確認が出来た。これからは一人でも伺うことができます。
さて、こちらで、取材といいながらも境内を散策させて頂き、また本殿にある、鍬形薬師像、阿弥陀如来像や、空殿の裏側まで特別に入らせて頂きご住職自らの説明を頂いた。実は、この阿弥陀如来像と薬師如来像は先日滋賀県の学芸員の方が来られ鑑定をされたそう。なんと、鎌倉時代室町時代のものであるということが分かったそうだ。
空殿の上にある紋に注目!
元々、こちらのお寺は、千本一条の辺りにあったそう。千本一条にあった時の大超時は、なんと、日本の映画初のロケ地になったという話をご住職から伺った。知り合いの映画村の方に話を聞くと、なんと、明治41年の「本能寺合戦」という映画のロケ地として登場したそうだ。監督は、日本の映画界の父と呼ばれる千本座の主でもあった牧野省三氏の最初の作品だそうだ。当時の映画というのは、相撲や、村の祭りなどのドキュメンタリーを画像にしたものが主流だったそうだが、この「本能寺合戦」は牧野省三氏が自ら台本を書きセリフなども加えたものをフイルム化した日本の映画界でも有名な作品だったそうだ。
その千本一条から、30年ほど前に今のこの地にお引越しされてきたそうだ。お墓も、この空殿も全て・・・。その時のお引越しも相当大掛かりなものであったそうだ。そして、本殿の屋根は、前代のご住職のご意向でこの形になったそうだ。
奥の間には裏庭の見える素敵な眺め。直ぐ裏が山で、時には、サルの群れや、鹿が現れるとの話しをされていた時・・。
山の上にあり、同じ岩倉でも車の音なども一切せずに心穏やかに過ごさせていただいた。また、お昼ご飯後は、裏山の中も案内下さった。そのときも、直ぐ上にバンビが数匹駆け回っていたりと自然の残ったお寺だった。この裏山は比叡山までつながっているそうで、比叡山山頂でみたサルの群集もこちらの大超寺のまで来ているのかもしれない。多い時は、50匹ほどの群れで来るそうだ。
さて、今日は、薬師様には、昨日からの熱など身体の不調を整えていただけるように!また、これも日頃見れないものであるそうだが、愛染明王も拝見させて頂けた。愛染明王様は、人から好かれるという御利益があるとのことで、しっかり手を合わせて、拝ませて頂いた。
こちらのお寺は、平日の参拝は要予約となります。事前にご予約をしてからのご参拝でお願いいたします。
<京都12薬師 八番霊場大超寺の情報>所在地:京都市左京区岩倉花園町640-2電話:075-711-3166交通:京都バス/花園町バス停より徒歩8分
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