葵祭りといえば鯖寿司 これ。
葵祭りの時期になると、町内でもさば寿司の入り本数を紙が回ってきていた。
さば寿司は高価なもの。京都は、海から遠かったので、鯖寿司はとても珍しく貴重な食材だったそうだ。若狭の海で獲れた鯖を、小浜から京都(京)まで運んだ。その街道を「鯖街道」と呼ばれている。
若狭湾から揚がった鯖は、小浜から終点の出町までおよそ80キロの道のりを、2、3日かけて運ばれていた。鯖を背中に背負って歩いて運んでいたそうだ。
出町柳駅から真西に進んだ出町橋の袂に、「鯖街道口」の石碑がある。
昔の人の知恵は素晴らしい。理に適っている事ばかり。
それは、鯖は傷みが速いので塩をして鯖街道を歩いて運ぶと、2、3日背中で揺られて、ちょうどいい塩加減になっていくのだろう。この塩鯖を使って棒寿司にしたのが鯖寿司となって、やはり、当時も珍重されたものであったので、お祝い時やお祭りの時期に作られたのではないだろうか?
また、鯖は、春から夏にかけて産卵期を迎え北上するそうだ。日本近郊でその時期に沢山獲れ口にすることができる当時から港ではなじみのある食材だったのだろう。また、秋には脂ののった「秋サバ」が秋茄子と並ぶほどの絶品と称されたそうだ。
昔から春と秋には、お祭りも多く旬のものを食していた日本人には、貴重な食材だからこそ、とっておきの日に食べるものということで、昔から、食されていたのではないかと思う。秋にはとれたての新米で作る鯖寿司もまた春の鯖寿司とは違った味わいでそれが今の私も楽しみである以上に昔の人にとっては、何十倍もの楽しみであり、贅沢な食材であったのだと推測する。
さて、幼い時からの我が家の買い物先であった、枡形商店街にも鯖街道口であったことをちなんだ面白いお店がある。
他にも、まめ餅有名な「ふたば」さんもあるのもここの商店街。 →Googleマップ
枡形商店街は今も活気のある商店街だ。
それより、鯖寿司が食べたくなってきた。その時期になると鯖寿司やきずしをよくおばあちゃんが作って届けてくれるのも楽しみだった。また手づくりの生姜も美味しかったなぁ・・・。
お手頃な所では出町にも岩倉にもあることかな。八瀬 大岩さん 。
とても今日中には、自分今日は作れないから買って帰ろうっと!
<お勧めさばすし>
・祇園切り通しにあるいづうさん ここのは、黒い昆布 で巻いてあり他とは少し違う。
・下鴨の鯖街道花折さん (本店:http://www.hanaore.co.jp/ 楽天市場にも出店されてます こちら )ここのは、鯖の身がピカピカして肉厚があって美味しい。
鯖街道花折さんの京・鯖ずし 吟撰鯖寿し
素材にこだわった、伝統の味 京都にしひがしの【鯖寿司】(約12貫)
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