80年ぶりに復活した京都霊場めぐり。第七番霊場の雙林寺(双林寺と書いても良いそう)取材に行かせて頂いた。なんと、1200年前にこの東山の地に建立された歴史あるお寺。小高い東山の上から京都での乱世をじっと見守ってこられたお寺である。祇園八坂神社の南東、円山音楽堂の直ぐ隣に位置するお寺。ねねの道からもゆっくりと散歩しながら行くのも良し。石畳の中、お土産屋さんやお寺の建物などを見ながら進むと、西行庵の立て札が見えてくる。こちらは、雙林寺こお寺の飛び地にあたり、雙林寺ゆかりの西行法師の名をとってつけられている。西行はお寺に訪れてきた人々にまずはお茶を点ててもてなし人の悩みを聞いたり、説法などを説いていたとのこと。今もこの西行庵で毎年3月の半ばに茶会が開かれているそう。
こちらの仏様のふくよかなやさしい眼差しで迎えてくださった。手を合わすととても心が穏やかに肩の重荷がスッと楽になったように感じた。ひっそりと今も京都の東山の高台より我々の姿を見てくださっているように見えた。「京都の奥ゆかしさ」の気持ちと言葉は、このお寺から始まったのではないかと思えた。
京都市おもてなし情報館のHPにも掲載されました!2013年4月24日
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