他人にとって取るに足らないことでも・・・。

人の運命は生まれたときから定まっているそうだ。また、宿命があり、それを受け入れる事が自然な流れであるという話を伺った。

結婚すると、男性でも変わる方はあるが、日本では、特に女性の苗字がかわることが多い。女の子の名前は、生まれた時と結婚後で変わると聞いたこともある。

案の定、私も結婚後、苗字が変わり字画でも総画数が良くないと言われ、名前の漢字や名前自体を変更したり、戸籍も代えられるということも勧められたが、親がつけてくれた名前であったので変えたくなかった。またそこまでする理由もその時はなかった。

幼いときに、母が私の名前の由来を話してくれたことがあった。「ゆうこ」という響きが好きだった母が、この名前はどうかということで提案したそうで、父も祖父も祖母も賛成したそうで、後は、苗字と字画、漢字の本来の意味などを考えて見てつけてもらった名前だったそうだ。だから「祐子」は、私が一番気に入っている名前で、漢字にもとても愛着を持っていた。

しかし、ある時(高校生か、大学になったある日)、母から衝撃的な事実を聞かされた。本当の私の名前の漢字はこれではなかったと母から聞かされた。「本当はもっといい字だったのに・・」と・・。父が役所に出すときに間違って書いて出したというのだ。冗談好きの父のことだからと間違えないようにと一番上の姉(伯母)と母からも念を押されて役所に行った父。家に戻り、伯母や母、祖母からどの字を書いて来たかと言われ、迷うことなく書いてきた字を書いたそうだ・・・・。まさかの父の行動。嘘のような本当の話。母も祖母も、伯母も皆が驚嘆したそうだ。そんなことも知らず、大きく育った私。知った時は、がっかりしたことも事実だったが、そんなことをも気にもかけない。外的要因も大きく跳ね除ける気持ちやパワーがその時の私にはあったような気がする。

自分のパワーや外的要因を跳ね除ける事も面倒になっていたし、何より自分の名前に愛着を持っていないこと、回りへの感謝の気持ちもおろそかになっていたように思う。そんな気持ちを一心させるべく、2012年1月1日より、新しい名前を使わせてもらうことにした。

結婚後総画が悪いと言われたことで、本来の名前に対しての愛着が薄れていたその気持ちが招いた結果なのか、特に漢字での間違が多くなった。

「裕」の字の人には、大変申し訳ないが、よく間違えられる字でそれが一番好きでない字になった。結婚してから、字画が変わったことが原因であるのではと18年以上心につかえていたことも解消したかった。

昨年に同僚に、「祐子」を「裕子」と間違えられたことがきっかけだったが、何より漢字を間違えられて嫌な思いから解消されたい事が一番の理由だった。

名前の漢字一文字を何故間違えるのか?親しい人なのでなぜ間違えるのか考えると、イライラしたり、それを根に持ち、悪い方へ考えてしまう自分も好きでない。もとよりそんな無駄な時間の過ごし方はしたくなかったから。

割り切って、一番に仕事の効率を図る目的で、名前を平仮名のみにすることに決めた。また、字画も全部平仮名にすることで総画も良くなったので、年の始まりであったこともあり、今年1月から仕事先の方々には、そんなことでご挨拶させていただき、今はその名を使わせてもらっている。

変えたといっても、仕事上の事だけで俗称だけにしているので、仕事のお付き合いの方だけ。戸籍変更の手続きも面倒なのもあるし、もともとの「祐」が誰よりも好きという事が分かり戸籍までは変えていない。

好きなのに、何故あえて自分の名前を変える必要があるのか?と、聞かれると、やはり、仕事効率を挙げるためと嫌な思いをしたくないこと。ただそれだけ。

先日セミナーに参加した後の懇親会で、何気なく、自分の名前のことを話しすることになりそのことで、皆さんからも名前のお話しを伺ったり、また、偶然にも字画を見れる方、人生の物事の考え方を諭してくださる方、人生の先輩方、それぞれ違った年齢、性別の方々の立場よりありがたいお言葉を頂戴できる機会があった。ある方が、生まれた時からの運命は既に決まってるそうだ。その中でどう過ごすかを考えて、行動することが大切であることをおっしゃった。また他の方は、「芸名」のように使えばいいのでは?ということをいってくださり、字画なども見ていただくことなく、そこが一番の自分にとって一番良い落し所であるのと思い帰宅した。そうは、思ってみたが、実際に頭で思うのと、その使い分け、切り替えがなかなか難しい。ふと、この歌詞が思い浮かんだ。♪スーダラ節♪http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/suudarabushi.htmlLink ♪頭では、分かっちゃいるけど、すぐに変えられねぇ!♪と頭の中で歌詞を変えて歌っていた。

懇親会時には、自分なりに落とし処がきてそれで解決したように思えたが、日が経つにちれ、皆さんからの温かいお声が私の冷たく閉ざされた固い心の扉に、じわーと染み込み、段々と丸い穴が広がり、それが日が経つにつれて大きくなってきている。

替え歌の歌詞を唱えていた私は、足が付かない易きに流れる沼中にどっぷりつかり、溺れない様に必死に泳いでいるだけ。抜け出したいと思いながらも、外へ出た時に次への労力や出たときの自分の姿など想像すると、このままでいいと思っている自分もいたように思う。

☆分かっているなら、変えればいい☆という気持ちになり、執着心をなくし気持ちを切り替えることができるとそこから抜けることもできるという事が、やっとじわじわ自分の中に浸透し始めてきているのも分かる。

今まで、堅物でちっぽけなものの考え方しかできなかった事。意地っぱりな性格。自分が素直になれていないかった。心でささやくのではなく声に出して言えるようになった。

また、今日になって、やっと、自分の名前に執着している割に大切にしていなかったことに気づいた。「祐」の字が大好きだったこと、それを大切におろそかに思ってしまったことで、人にもそれが伝わり、間違えられる結果になっていたこと。これを人や物のせいにしてはいなかったのか?結婚して字画が合わなくなるなったことについて、字画を作り出した人さえ悪いと思う程だった。

名前は、仕事上は、「ゆうこ」を使わせてもらうことにした。そして、「祐子」は本来の自分のあるべき姿の時に使うことにすることにした。

そう思って、家事と仕事とメリハリがついているのか、ここ数日はすがすがしい朝を迎えることができている。梅雨の中にも関わらず、晴れ晴れした気分で、自分の2つの名前が両方愛おしく感じられ、仕事と家の仕事の使い分けも出来るようになった気がする。

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— posted by 奥井祐子 at 12:55 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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