京都市立明徳小学校「まなび教室」にて低学年(1,2年生向け)認知症講座を行った。
今回は、前回行った時は中・高学年向けということで、高齢疑似体験出来るグッズ「つくし君」を使い一緒に勉強した。
今回は、低学年向けと言う事で、難しい内容をいかに簡単に分かりやすくポイントを絞って話しできるか?
まなびの先生方も参加頂くことで、生徒達にとっても親しみやすくすることにした。
かみしばい2種類を選び、読み聞かせ出なく、それぞれの役づくりもくださり実演下さった。
一つの内容は、大好きだったおばあちゃんが自分の事を忘れたり、お漏らしをしたり、出来なくなっていく事が増えおばあちゃんも次第に元気がなくなっていく。その様子をこどもながらに気づき、おばあちゃんのヒミツに付き合っていこうとする話。
もう一つは、昔いろんなことを教えてもらった大好きなおじいちゃんがお父さんにお墓参りの事を何度も聞いては忘れ怒られる姿を見て、孫が、おじいちゃんに教わったことのあるポスター作り、あちこちに貼り、おじいちゃんが怒られて悲しくならない方法を考えた話。
認知症とは?一言では難しい。絵いっぱいのPPTを使い説明。
認知症という病気は、空気感染でも手を握ったから移る病気ではない。この言葉で不思議にこどもたちの肩の力がすっと抜ける。
その後、質問してみた。例えばお漏らししてしまった時など失敗した時に自分ならどう言われたいですか?
*答え①(きつく言う)また、失敗ばっかりして何やってるの?手間ばっかり増やして、私を困らせないで!
*答え②(優しく接する)あら、どうしてこんなになったの?まずは、着替えましょう。
全員が、答え②の方に手が挙がった。
怒る側も認知症と知っていれば、どうしていたと思うかという質問をした。
「知ったはったら、かみしばいのお母さんもお父さんもきつく言わはらへんかったと思う」と発表した。みんなの意見も一致した。
キッズサポーターの役割についても話した。
アンケートは、絵で表現したり文字に書いてみた。キッズサポーターとしての意気込みなどがぎっしり詰まっていた。
今日のかみしばいの内容とキッズサポーターの認定としてオレンジリングを配った。おうちでの宿題も出した。
来週のまなびで聞いてみよう。
正しく病気を知ることが大切。いまどきのこどもは・・・。純粋な心はいまどきのこどもも昔も変わっていないはずだ。
正しい情報を正しい立場で子どもに向かってまっすぐに伝えること。
生活する時も、授業をする時でも基本の考えである。
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