三つ子の魂百まで

京都には、2009年の入洛観光客数は4690万人。NY観光客が過去最高の4870万人という、読売新聞の記事に書いてあった。見出しは、「京都の観光客数はNYと同規模。しかし、外国人観光客は12分の1」*読売新聞の2011年1月の記事より

読売新聞記事が伝えるニューヨーク市の観光客数と、ほぼ同規模であること。また、京都市を訪れる観光客は、2009年は、景気低迷や新型インフルエンザの影響で前年(5021万人)より6.6%減っ以外は1996年以降、13年連続で増加傾向にある。*参照:京都市産業観光局「京都市観光調査年報 平成21年」京都市産業観光局より

昨年3月の東北沖地震の影響で、息子の通う学校の留学の受け入れも一旦キャンセルになったり、観光客の激減となり、旅館、ホテル宿泊業界なども痛手を受けているということも巷での耳にする話である。

京都で通勤通学途中に目にする外国人の数は相当なものだと思う。秋の紅葉、春の御所などの一般公開、四条、平安神宮などでは外国人を見ない日はないほどだ。

京都はよそ者を受け入れないと言うことがよくいわれているが、まったくそれは間違っていると思う。間違っていなければ、京都へ訪れる観光客の人数は一体何と説明できるのだろうか?京都ほど寛容な人が多く集う街はないといってもいいのではないだろうか?

京都人は古い文化を受け継ぎながらも、新しいものを学び取り入れようとする気持ちは人一倍多い努力家の集まる所だと思っている。守るべき文化、継承すべき祭りなどの伝統の祭事など何とか後世に受け継ぐ為にいかにうまく伝えるために日々精進している人たち。

幼い時から、京都へは外国人も多く訪れ、家族以外にも沢山の人が集う街であったように思う。そんな京都で育った京都の人々。樟葉で育った主人がいつも「京都で自分も育っていれば・・・」とふいに言う事がある。

京都人の暗黙の了解が、よその人には通じない。いままで、主人と喧嘩していた所だった。

人に興味がないように見せて、われ冠せずの態度。これを良く冷たいと言う風に思う人がいるが、それは間違い。その奥底にある優しさを知る事こそが大事。そんなことを考えて、ここ京都で住んでいて、この心地よさがたまらなくいい。

これも京都で育った人が全員粋な計らいのできる人になるとは限らない。育った環境、地域の暖かさ、親(子どもに対しても)が積極的にそこへの関わらす為の影の努力。学校で教えてもらう事でもお金を払ってすぐに身に付くものではないのだ。

幼い時に育った環境が大切。

我が家は、幼い時から、我が家には父親の友達、後輩などが突然来て母が慌てて食事を作ったり・・・。また、おばの家が隣にあったので、そこへよく元総長や、教授達が会合と称してお偉い方々が集まる場に遭遇したり・・・。学校での先生方の姿より、生身の人としての姿をよくみることがあり、幼いながらに人の裏表を勉強することができた。

また、留学生もおばの家に来ていたり・・・。祖母のおばさんが年に数回長期の滞在で来られていたり・・・。何故か、我が家にもハワイの叔父さんという方が年に一度は来られて滞在されたり・・。日本人、外国人を問わず一緒に食事をしたり、滞在されていたりと今考えると少し不思議な家だった。

でも、そのせいか、全く外国人を受け入れることに対しても身構えたり、逆に特別に扱いをする方がむしろできないのかもしれない。

外国人に対しても拒否反応もでないし、教授だからと言ってすべての行いが正しい?わけではないのも承知できる。

気負わずに、普段どおりに堂々と接する事が何より相手に対しての礼儀でもあるということがわかってきた。(生意気で偉そうないいかたですが・・)

幼いながらにも外国人話は出来なくても接する事、また、挨拶や立ち居振る舞いなどを体験できた事は強い。物怖じしない事に繋がる。対等に話しができる場や、相手にも寄るし、その時の立場など、様々なシーンで話しの内容や方法も異なってくる。

こういうことも、昔、子どもだからといって、調子に乗た言動は、大人同様にきつく罰せられた。でもこれは、子どもの時にこういう経験ができたから、今の私の土台にも繋がっている。

人は怒られて成長していくと思う。何度も同じことで怒られるのではなく、一つ一つ怒られ学んで行く事ができる。

十人十色というほど、一人として同じ人はいない。多くの方と接する事で、様々に感じる経験を私も子ども達にさせたいと願っている。

我が家には子供に対してそんなに金銭的に余裕はないし積極的には出来ないこともあるけれど、親としてできる事は限りなく協力できるこもあるこは惜しまない。これが我が家のできる最大の教育だと思っている。

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— posted by 奥井祐子 at 10:20 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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