「井の中の蛙大海を知らず」はあきません!

地域のお役をさせて頂いて、一年が過ぎた。一年間分からないままに研修や勉強会会議などに参加させていただき、岩倉・左京区のことを多く知る機会となっている。主任児童委員は、「地域にとって仕事がない事が一番」と最初の研修で聞いた。驚いたが本当にその通りだ。逆にこの状態を維持する為に動かないといけないということなのだ。それは、日頃の地域の子ども達の様子を見ておかないとわからないことだ。地域に虐待、子ども・親の問題があがってきた時にはもう遅いから。地元の児童館・幼・小・中などの子ども達の育成に関わる行事などに参加したり、いつ何時事が起こった時の為の対応法を勉強しておく必要がある。

毎月一回岩倉出張所の2階で民児協会議がある。これは、民生委員・民生児童委員・主任児童委員・時には老人福祉委員を交えての会議となっている。会長会で話し合われたことを各地域での共有場であったり、地元の活動の近況報告をしたりする場である。

民生委員さんや老人福祉委員さんなどは、日々色々な細かなことから生活をする上での相談など本当に様々な活動をされていて、本当に忙しい様子。行政との狭間で個人情報保護法などが発令され、名簿などが手元にないままに活動されないといけず、しかし、一定の日時までに地域の担当のかたへの届け物を頼まれる。毎年年度末になると、期日が短い期間に10数件の届け物を手渡しでしないといけないらしい。一日何度も足を運んでもお留守だそうだ。だめなら役所に戻し役所から郵送されるとのこと。こちらから連絡をしてはいけないとのことで、民生員さんのお電話番号を書いたメモを入れて連絡を待ったり、また、お元気かどうかの拝見しての手渡しとのことでそれを遂行される為に日々色々な工夫をされている。届けるのが嫌ではなく、届ける期日をいつも短く困るので、少し期間を長めにして欲しいとのことで申し立てしてもダメと言われると困っておられた。これは、昨年度だけのことでなく、何度も申し立てをしていても、何十年と変らない恒例のハラハラドキドキの業務遂行のように思えた。昨日の会議で話しされていたこと。これが、岩倉明徳学区だけでなく岩倉、左京全体で行われている。

岩倉は、一昨年度から、3学区(岩倉北・岩倉明徳・岩倉南学区)に分かれて活動をする事となり、私は岩倉明徳学区の主任児童委員を担当させて頂いている。岩倉の民児協3学区合同の有志の会が1月にあり、参加させてもらった。また、左京全体も3ブロック(左京北・中・南)に分かれており、私は北ブロックに所属し、その主任児童委員だけの左京全体の会が先日24日に専門部会の研修と交流会もあった。岩倉3学区合同の民生児童員全体会もあり、それぞれの会に見慣れたお顔もあり、地域内、岩倉内、左京区内で何かの催しがあれば皆さんにご挨拶できるようになってきた。若輩者の私は、今後も諸先輩方にご教示を賜る事ができ、本当に参考になることを勉強させて頂いている。

また、何より学ぶべきことは、諸先輩方は、やらされてる感がなく、自発的に取り組まれているというポジティブさには驚くばかりだ。交流会時の情報交換も話題も尽きず次の案が生まれる場でもある。その一つに、左京区民生児童委員会から独自で主体的に始まった「ようこそお母さん事業」だ。今は、モデル学区として、3件のみですが、早速この場でモデル学区に1件加わり、研修会や交流会の中で自然に話題が広がったりしている所が評価されたのか、左京区の福祉部福祉介護課にも予算が付くほどとなり、活動が益々活発に広がっている。

さて、岩倉の明徳学区の会議の場となっている岩倉の出張所は、左京区役所が移転する際、実はこの場所も取り壊しされ役所機能としても廃止される話があった。しかし、ここがなくなると岩倉の住民だけでなく大原、市原などの方も困るとのことで、自治連合会などが働かれ、この出張所が現在も残ているとのことだ。’住民の力で行政が動く’というのがなかなかすごいことだと思っている。ごり押しや、政治の圧力でなどでなく、きちっと順序立てた理由でこの案が通り、この地に存続し、そこを我々住民が今も変らずに利用できているというのが素晴らしいと感じている。

普段道でおみかけしても、ただのおっちゃん、おばちゃんに見えるが、実は影で岩倉のみんなの為に色々と協力や努力をして支えてくださっているんだという事を知ると道であっても大きな声で「ありがとう」と言いたくなるほどだ。また、「私らあんたらの世話をやってあげてるんやで」なんてことも微塵にも見せず日々過ごされる姿にかっこよさを感じる。

しかし中には「行政からお金をもらってやってるんだろ!」などと活動している際心無い声も届くとのことも聞いた。厚生労働大臣からの委嘱で皆さん活動されている方々。決してそんな思いでされている方はおられないはずだが・・。

岩倉出張所の話しだけでなく、京都、他府県でもこんな話は数あると思う。でも知らない事が多い。入ってこないのもあるが、知ろうとする気持ちが欠如しているのだと思う。勉強だけできてもあかん、こんなことを知ることこそが教養ある人を育成するとことだとおもうのだ。自分も含め「井の中の蛙大海を知らず」ではあきまへんなぁ・・・。

— posted by 奥井祐子 at 08:49 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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